2016年11月18日

12/7 岡田法悦さんとのイベント

Sold out12/7のイベントの申し込みは締め切りました

今日(11/18)ただいまより参加受付開始します。
こちらより、参加申し込みできます
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ケツジツ 
http://store.kadokawa.co.jp/shop/k/k/
「キレる私をやめたい!」ゲシュタルト療法ワークショップby田房永子&岡田法悦
http://store.kadokawa.co.jp/shop/k/k301610000805/

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岡田さんと私でゲシュタルトセラピーについて話したり、みんなで「今ここ」のエクササイズをしたり、希望者(数名のみ)は岡田さんがファシリテーターのゲシュタルトセラピーができます。それをみんなで見ます。全部で7時間(休憩有り)盛りだくさんな内容です。

私が初めてゲシュタルトセラピーに行ったのは岡田さんのワークでした。他の人がワークしているのを見て、もう夢中になりました。あとで、他の人と話していたらその人は「初めてゲシュタルトセラピーをしている人を見た時、劇団四季より面白いとおもった」って言ってて、ああ〜そんな感じだなーって思いました。
ワークでは、自由です。勝手にトイレに行ったりしていいし、眠くなったら寝てもいい。ワークをしようと思って行っても、人数の都合で出来ない日もある。絶対絶対やりたい日は、一番乗りで行くし、来たい時間、来れる時間に来て、早く帰らなきゃ行けない日は帰る。ゆったりと最後まで、他の人のワークを見たりうとうとしたり、ガッツリ寝ちゃう時もある。
そういう空間に、複数の人たちと一緒にいる、というのもゲシュタルトセラピーの醍醐味だと思ってます。

来年からしばらく私はこういったイベントができなくなるので、この機会をぜひお見逃しなく!



いまの私、正直、育児に関してつらいこと、苦しいことはほとんどない。

世間では、そういうこと言う母親に対して「あなたの子は育てやすい子なのね」「ラッキーだね」って返す感じがある。そもそも、「子育てめっちゃ楽しいです」っていうこと自体、ものすごく言いづらい空気。リアルの現場では言ったことないし、ブログに書くことも躊躇われる。

「育てやすい子」なんて、誰がどうやって判定できるっていうんだ? 子どもなんていうものは、こっちの心持ちや状況で「良い子」にも見えるし「悪い子」にも思えるものじゃないだろうか。それは私の単なる理想かもしれない。
けれど、まったくもって「良い子」なのに、「うちのは悪い、悪い」と親から言われてる子どもは今の時代もたくさんいる。

私が、子育てすることにつらさをあまり感じないのは、たぶん、つらくなったらすぐセラピーとかカウンセリングに行ってるからだと思います。行けない時は、自分で自己セラピー(ゲシュタルトセラピー)するし、カードを使って自分の心と向き合うと、モヤモヤや漠然とした不安がシャッキリします。

私はだいたい、人の言動にイライラする時は「自分はこうでなければいけないのに」って思ってる時。
人の言動にビクビク怯える時は、「この人はこう思ってるのでは」と、自分に置き換えすぎてる時。
どっちも、自他の境界が曖昧になってる時で、毎日生活してると、どうしてもそういう思考が続いて知らないうちにモヤモヤや不安が溜まっていることがある。それは仕方ないことだと思う。海に波や満ち潮があるのと同じ感じ。自然現象。
昔は、私はその自分の中の自然現象を知らなかった。把握してない上に、「自分は基本的にダメだ」っていう思い込みがべったりと骨身に染み込んでいて、「自分以外の人はみんなマトモ」っていう妄想が頭の中で固定されてた。
そういう、固定された土台の上に、「自分はこうでなければいけないのに」「この人はこう思ってるのでは」が日々乗っかってくる。
自分の土台がそういう、誰かから染み込まされたメッセージでできているということも知らないし、その上に乗っているものについても「自分はこうでなければいけない」「この人はこう思っているにちがいない」とちゃんと真面目に思い込んでいる。
それでずーっと過ごしてる。だから毎日毎日それが積み重なってる。だけど周りからアドバイスされるのは「もうちょっと要領よくやればいいのに」とか「人はそんなにあなたのこと考えてないから大丈夫だよ」とかそういうの。
なんつうか、体にウイルスが入っていて発熱し、弱っていて足下がおぼつかない状態で、頭も朦朧として正常な判断ができない、それによって毎日どこかしらを打撲したりしてるという緊急状態なのに、「発熱」とか「打撲」というものを知らないので、「自分は正常に生きているはずなのに、なんかすごくいつも気分が悪いな・・・」と思っていて、周りの人も「発熱」とか「打撲」というものを知らない人ばかりなので、体についた埃を手で払ってくれるくらいしかされない。
「発熱」とか「打撲」というものを知ってる人から、あなたはもしかしてそういうのかも、って言われても、「そんなわけないだろう」で済ませていた。

そういう感じ。だった。私は。

そりゃあ疲れると思う。そりゃ、電話に出られないとか、役所の手続きとか怖くて震えちゃって必要なことが全く聞けないとか、夫にちょっとなんか言われたら大爆発しちゃうとか、そういう生活になると思う。仕方ないと思う。
だけど私はそんな、「自分について」を全く知らなかったから、ただ自分から出てくる衝動に困らされて、イヤになって、好きになれなくて、褒めるところなんてなくて、いつもいつも、他人と自分に振り回されてた。

強迫的に家に帰って火の元確認しまくったり、夫にキレまくったり、ヤバいところがある人、でも、逆から見たら、そうなるのは当たり前な仕組みがあって、その「異常行為」は、とても正当に正常に心と体が動いてる証拠だったりする。
だから実は、なんにもおかしくない。

私は、とにかく自分のいろいろな「異常行為」に自分で悩みまくっていて、なんとかしたかった。
いろいろやって、一番しっくり来たのがゲシュタルトセラピーでした。
自分に合ってた。
合う、合わない、は人によると思う。だから、こういうセラピーとかって、オススメしたりするのがとても難しい。

でも私にとっては、ゲシュタルトセラピーは「自分の心の声を聞く」「自分に寄り添う」ことが一番顕著にできる分かりやすい方法です。
それをやっているうちに、土台に固定されていたものが自分の心地よいものに変わってきた。そこがすごく大きかったと思う。
毎日の波はもちろんある。だけど、土台が心地よいものだと、波を受け入れられるし、どんな波なのかちゃんと観察できる。前は目を背けることしかできなかったから、すぐにパニックになってた。
今もパニックが起こらないわけじゃない。だけど、昔みたいに、波が来てない時もずーっっとパニックが続いているということはない。

起きて「やべ・・・のどが痛い・・・放置したら風邪ひくなこれ・・・」って思った時に葛根湯を飲む、
そういう感覚でセラピーが私の生活に入ってます。
時と場合によって、カウンセリングにも行くし、ピアサポートにも行く。セラピーはその中の一つ。

自分の子どものことが大好き。
子どものことが大好きすぎて苦しい時も、セラピーしてます。
大好きすぎて苦しい時も、それも風邪の引きはじめだと思うから。

そういう、自分の風邪の感覚、が分かるようになった。

私にとって、心の葛根湯は、セラピーとかだけど、片づけとか断捨離とかネイルアートとかカラオケとかって人もいると思います。

もし興味があったら、12/7、是非来てください。みんなで自由な空間を体感しましょう。
posted by tabusa at 12:21| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月07日

11/19 金沢イベント詳細

11/19 石川県金沢市でのイベントについての詳細、予約ページです〜

自分をみつけるママの会 Snigel m.(スニーゲルマム)
http://d.hatena.ne.jp/Snigelm/20161105

参加費無料です!ぜひ来てね〜〜〜!!
posted by tabusa at 09:45| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月05日

読んでください!

『お母さんみたいな母親にはなりたくないのに』の最新話 無料で読めます

3歳になり「ピンクがすきなの!」と言い始めた娘に戸惑う母(私)の話です。

母は嫌いで、娘は好きなもの(前編)
https://cakes.mu/posts/14432
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11/30にイベントもあるよ!!
作家の岡映里さんと、「キレた歴史」キレ歴史、キ歴史について話します!
キレてたけど、キレなくなった岡さんと、どうやってキレることがやめられたか、体験のシェア。
普段の生活では絶対に話せない、どんな風にキレていたか、をこの夜ばかりは笑って語りたい。

そんな夜になると思います。

予約・詳細はこちらからどうぞ
「キレる私をやめたい」人は集まれ! 語って癒そう「キ歴史」ナイト

その他のイベント
11/19 金沢 14時から(詳細のちほど)
11/30 東京 渋谷「キ歴史」ナイト(http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/51771
12/3  大阪 たぶんお昼か午後だと思います(夜じゃない。詳細のちほど)
12/7  東京 飯田橋でたぶん朝10時頃から17時頃まで(詳細のちほど)
12/9  東京 新宿 夜(詳細のちほど)

スケジュール、空けといてくれよなっ! 俺の変わり果てた姿を見に来てくれよ☆(痩せたとか整形とかそういうんじゃないよ。当日来れば分かるぜ☆)
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ハフィントンポストのインタビューもあります

前編 近鉄駅員にキレていた人にも処方箋があるー。「キレる私をやめたい」作者がこの漫画を書いた理由

後編 「家族がいればハッピー、は幻想」 「毒親」ブーム火付け役の漫画家が語る家族の姿
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2016年10月17日

イベント

今週の日曜日(23日)の夜、二人の娘を子育て中の38歳の時にAVの世界に飛び込んだ神田つばきさんの「ゲスママ」発売イベントにゲストで出ます。
ゲストで出るのってほとんどないので、どうなるのだろう って感じです
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/50309

11月、12月は、いろいろイベントをやります。
いまのところ決まってるのは、5個です。
東京で3回、金沢と大阪で1回ずつです。
詳細は、決まったら書きます!
posted by tabusa at 14:30| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月03日

不毛のエピソード返しッ

うちも毒親だけどこの本に出てくる母親ほどではない
この本に出てくる親ほどじゃない

ってずーーーーーーーっと言われると、けっこうきついです
職業柄、仕方ないけど。
仕方ないんだけど、きついです。
いつも流してるつもりけど、たまに、こうやって、「きついです」って言いたくなります。
そういうことをネットで書いてる人の、その人の親子エピソード読むと、「え、うちそこまでじゃない」って思うんですけど、って思う。

私が本に書いてるのは出来事の一端であり、私の本とかを読んで「この人ほどではない」ってしきりに言う人というのは、私のエピソードに注目してるわけです。
エピソードに注目されると、こっちもその人のエピソードに注目してしまうんです。
不思議と。

私の悲惨なエピソードに対して「私はそこまでのことはなかったんですけど」「うちの親はあなたの親よりは正常なんですけど」ってしつこくしつこく言われると、別にうちの親もすごく正常な人ですよ、って思います。事実、正常でマトモに社会生活を送ってる人たちだし。
そういう人が、子どもの前になると、自分の『膜』を発動させてしまう、しわ寄せを子どもだけに向けてしまうことについてを、私は書いてるつもりです。それってすごく大きい問題なのに、他人から見て正常な親だからこそ問題化されない、子ども自身も問題化しづらい、できない、そういうこと。

だから、「親のやっていることのひどさ」は、私が今まで書いてきた本のテーマではないんです。
そこぶっちゃけ、どうでもいいんです。
そこに注目して自分の行動や思考を判定し始めると、「ひどさ」の比較になっていって、あんたのとこはそんなにひどくないから悩む必要ないとか、他人のことも判定せざるを得なくなっていくんです。それって、今まで自分の苦しみを問題化できなかった要因(「親に育ててもらったんだからくよくよ悩むな」等の世間によくある概念)を自分自身から再び生み出すという行為であり、本末転倒なんです。

そういうことではない。起った現象に対して、自分がどう感じているのか、大人になった自分の生活にどう影響してるのか、そこに注目することが大事だと私は思ってる。

私の本を読んで「うちの親はここまでじゃないから、うちには問題がない」って思うのは自由だと思うし、私がどうこう言う範疇じゃないけど、ネット上で、一方的に言われると、どうしていいか分からない時があるね。
いま、そんな時が訪れたので書きました。
posted by tabusa at 09:29| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月02日

更新

【無料で読めます】

子どもが3歳近くになって、初めて両親と水入らずで会ってみた時のエピソード。
です。

『お母さんみたいな母親にはなりたくないのに』
親に会いたくなるなんて(後編)

↓ここで読めます
https://cakes.mu/posts/13886
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posted by tabusa at 13:55| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月01日

インタビュー

『キレる私をやめたい〜夫をグーで殴る妻をやめるまで〜』についてのインタビューです。
前編後編あります。

「女から見た女の暴力を書きたい」田房永子さんインタビュー【前編】
https://column.kusurinomadoguchi.com/articles/04Dpc

「相手では無く、自分の心を見つめよう」田房永子さんインタビュー【後編】
https://column.kusurinomadoguchi.com/articles/dyHVQ


「キレる私をやめたい」について、もっともっと、取材とかいろいろ依頼、ください!
待ってます!
posted by tabusa at 11:32| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月27日

高畑淳子の会見

 喫茶店(ルノアール)に一人でいた時のこと。隣の席で60代前半くらいの弁護士の男性と、20歳くらいの女性が、痴漢の裁判について話していた。

 痴漢被害者の女性が具体的にされたことをしっかり説明した。強制わいせつだけではなく女性が駅員のところに連れて行くと目を離した隙に洗面台で手を洗って証拠を消し、バカにしたような態度を取ってきたということを詳細に話していて、それが余りにも酷いので、聞こえてしまった私も怒りで震え出すほどだった。「訴えたい」と言っているのに弁護士は「10万での示談」を薦めまくっていた。そしてこう続ける。
「向こうの男性は、その時はお酒が入ってただけで、普段は真面目ないい人だよ」
「例え慰謝料が50万とれても30万は裁判費用で消えるから裁判なんてあなたにとってなんの価値もないよ」
「(それでも訴えてこらしめたいという被害者に対し)ちゃんとした会社に勤めている人だから、留置場に1日入っただけでも相当反省してるよ」
「殺人とか覚醒剤みたいに証拠がわかりにくいから慰謝料はとりづらい(だから10万円で我慢したほうが賢明)」
「有名な企業の人だから、あなたが訴えるとニュースになって新聞に顔写真とか名前が載っちゃうんだよ」
「訴えられたら向こうの人生狂っちゃう」

 もっといろいろ「ええ?!」ってことを、ずっと女性は弁護士から言い続けられていた。
 弁護士的には、そう言うのが仕事なのかもしれないけど、つまり法律自体にその根底に「触られたぐらいなんだよ」と思ってる男たちの心理がベターーーーーと張り付いている。口では言わないけど、全身から出てる。
 一番腹が立ったのは「裁判でまた2度も3度もつらい体験を話さなきゃいけないんだよ? いやでしょ?」というもの。「たいしたことねえだろ」って思ってるのを全身から出しておいて、都合が悪いところだけ「つらいでしょ?」と脅す。
 なんとなくは聞いてた。痴漢被害を訴えるのがとても大変だっていう話は。だけど本当にこんなことを面と向かって言われて“説得”されるんだ、と知って驚きすぎて息が苦しくなった。
 
高畑裕太容疑者が事件を起こした翌日、フジテレビのバイキングを見ていたら、コメンテーター(弁護士)が離していた。
「裕太側の弁護士は、これから被害者の方に接触して『なんとか示談にしてくれないか』つまり『裕太容疑者を許してくれないか』ということを説得する」
という説明をしていた。

そしてその翌々日、高畑淳子が謝罪会見をした。
ずっとずっと、高畑淳子の悲壮な様子がテレビで流れ続ける。
加害者家族の苦しみ という、今まで日本が生で見たことのない、強烈にセンセーショナルな映像が、ずっと流れる。しかもそれが、今まで親しみを持っていた親子だから、国民の高畑淳子への同情は今、大きく膨れあがって炸裂状態になっている。
この映像が、この現象が、「あなたの訴えが、加害者の人生をどれだけ狂わせているか」という説得を弁護士がする際にとても有利な材料になってしまっていると思う。

**<一番言いたいことは以上。以下、書き足りないこと>

 ドラマに出てる高畑淳子大大大大大好きで、高畑裕太も、出るドラマごとに別の人みたいになるタイプの俳優だなーすごい才能だなーって思ってたから好きだった。
 バラエティの高畑淳子は、過剰に息子の話ばかりするところ、同業の娘もいるのになぜか娘の話はほとんどしないところ、が自分が漫画で描いている“母親たちの特徴”と被って「ウッ」と思う時期があったけど、高畑裕太の演技の才能がすごくいいなって思ってから、高畑親子の密接感は気にならなくなった。
 一番好きなのは、裕太が淳子から「バラエティに出なさい。自分が素で喋っているのを見ると、自分がどういう顔をしているかが分かるから、演技の勉強になる」と教えてくれたからバラエティに積極的に出ている、という話。プロってそんな風に腕を磨いてるんだなあ、ってすごいなあ、って思った。とにかくこの親子が好きだった。だから事件のことを知って、もう高畑裕太の演技が見られないっていうのは単純にショックだった。

 昨日の高畑淳子の会見は、世間に向けてのものとしては、完璧な会見だったと思う。凄かった。凄まじい女性だと思った。高畑淳子の中の「息子への愛」がガッツリ揺るがないものとしてあるってことがただただ伝わってきて、それに記者も世間も裕太も家族もみんなが吸い込まれるみたいな感じだった。
 子どもが犯罪を犯した時、母親はどうあるべきかという姿として、本当に参考になるものを見られたと思う。高畑淳子から私が受け取ったのは「変わらず子どもを愛していてもいい」っていうこと。その姿は、私の一つの面をとても勇気づけた。

 だけど、そんなことばかりが伝わってくる会見だった。
 記者たちの無粋で無意味で不気味な質問の数々によって、高畑淳子の「被害性」が強調されまくる。まるでマスコミが高畑淳子への同情を作り出して守っているかのように見えるほどだった。

 性犯罪という、個人間の問題、殺人という非日常的な事件よりももっと分かりにくい、日常にまぎれ混んでいる問題で、こういう会見がテレビで仰々しく流れてしまうこと自体が、被害者側への大きな攻撃だと思う。
 被害者は弁護士から「相手はちゃんと働いてる人なんだ」「酔っていただけなんだ」「このことが公になったら、加害者の人生は終わってしまう」とか言われる。
 まるで自分が被害を訴えることで今度は自分が加害者かのようなことにすり替えられてしまう。
 それで訴えを取り消したりすることが、世の中にはたくさんある。

 芸能人だから仕方ないっていうのはある。高畑淳子が昨日、会見を開かないという選択をするのは、彼女の立場を考えれば、無理だったと思う。息子が有名人というだけではなくて、高畑親子ほど、母と息子で一つのユニットみたいに認知されている芸能人は他にいないから、高畑淳子が出てこないのは逆に不自然に映る。
 だけど、本当に、性犯罪の卑劣さを理解していて、被害者もこれから同じ世界で生きていくっていうことがどういうことか分かっていたら、本来、会見はしなくていい、するべきじゃなかったと思う。

 結局この会見は、24時間テレビとか裕太が「仕事で」迷惑をかけた人たちへの謝罪会見でしかなかった。
 加害者の家族がどんな風に苦しむのかを映像でハッキリと見せつけられてしまって、これから先、性犯罪・性暴力の被害に遭った時に、遭った人が、この会見の映像や高畑淳子の様子を思い出して通報を躊躇ってしまうことになるのではないかとも思う。

 *

 そして、母親に容疑者のもともとの特徴や、性犯罪の兆候などを聞きたがったり、容疑者の性格の“異常性”をことさらに語ろうとする記事がバンバン出てくるのは、「私は加害者になったり加害者の親になったりすることはない」と思いたい、安心したいという心の現れだと思う。
 地震が起きて家が壊れてしまった人に「ここは地盤がゆるいからですよね?」「地震が来たら壊れるって思ったことはなかったんですか?」とか聞いてるのと同じで、聞いてる側の「うちは大丈夫だよね、地震来ないよね、きてもうちは壊れないよね」っていう不安を解消しているだけの無礼な質問だ。
 被害者の特徴を知りたがったりするのも、同じ心理だと思う。だからこの件は仕方なかったんだ、と溜飲を下げたい、納得したい、という心理。
 
 しかしそんなことで不安が解消されるわけがない。
 テレビでは子持ちのタレントたちが「自分の子どもが加害者になるなんて怖い」「防ぎようが無い」とただ“男の性欲”に怯えてる。
 男性タレントが「顔もいいし有名人なんだから、ちゃんと口説けば結構な確率でそういう関係になれたはずなのにどうして」と言っていた。これは震災の話題で「もっと太平洋の真ん中の海のほうで地震が起こればよかったのに」とか言ってるようなものだ。
 他の件だと、そんなアホな発言は出てこないのが普通だけど、性犯罪のことになると、みんな知らなすぎて「なんで」とか「こうすればよかったのに」とか延々とただ感情を口から出す、みたいなテレビショーになってしまう。 
 地震とかは、地球がどういう構造になっててどうして起こるのかっていうのを専門家が分析してる。
 性犯罪・性暴力だって専門家達が研究してるのに、なかなかそういう話にならない。性犯罪・性暴力は、自然災害以上に、どうにもならないもの、みたいなことになってる。

 自然災害とか殺人事件とかだったら、「自分はそういう目に遭わない、という安心」や「事件は仕方なく起こったんだと思いたい」という心理(本音)はもっと隠され、ネットの隅でひそかに語られるけれど、性犯罪になると、そっちが表に丸出しになる。ニュースが出た当日から、そのとてつもなく下劣な話題が真っ先に一番表に出てくる。性犯罪が一体どういうことなのか、一般的に知られていないから、本音と建て前が真逆になっていることすら分からないという状態になっている。

 今こそ、普段、黙らされている性暴力被害者がどういう目に遭っているか、どんな風に裁判が行われるのか、どのように性犯罪はもみ消されているのか、被害の実態、その恐さ、そして性犯罪・性暴力を起こす人たちの実態、更正についてなどをテレビで流すべきなのに、ぜんぜんやらない。たぶんそこは、地震の恐さよりも見つめたくないものなんだと思う。 

posted by tabusa at 11:17| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月03日

昨日のイベント

昨日のイベント、来てくれた人、ほんとにありがとうございました
いきなりの告知だったし、あんまり人は来ないだろうと思ってたら満席になっててびっくり
ほんとにほんとに、うれしい

イベントは無事に終わったけど、楽しかったけど、ほんとにあと4時間くらい話したい感じでした
ぜんぜん足りないです
B&Bの人がもう一度やって、って言ってくれたし、小川さんと清田さんもやろうって言ってくれたから、ほんとまたやらせてもらいたい。
この問題は2時間だけじゃ話せない。ほんとは4回形式とかにしたいです。
ガチでこの悩みがある人と、「今ここ」の練習する会も本当はやりたい。
いつかやろう。あと、SNSも作りたいです。作り方が分からないから、誰かに頼もう。

自分で分かってたつもりだけど、この「キレる私をやめたい〜夫をグーで殴る妻をやめるまで〜」に対して、並々ならぬ思いがある、ってことが、昨日自分で改めて感じた。
だからほんと、こんなに来てくれるんだ、っていうのがうれしかったし、感想とか聞けるのもほんとありがたかったです。
「私もキレるんです」とか「キレる人に困ってるんです」って言われると、なぜかすっごいうれしいし、ホッとする。なんでだろう、私も「私だけじゃ無いんだ」って思えるから救われる感じなのかな。

ネットは意地悪なことを思ったまんま書けちゃうツールだから、すごいのを見ちゃったりすることがある。
悲しくて悔しい気持ちになるけど、やっぱ自分の意見に自信を持ちたいなと、思った。

今回の本は、自分のずるいところを書いた。
私はもう、家族に暴力振るいたくないし、DVしたくないし、されるのもいやだ。それで、他人がその人の子どもにDVしてるのもいやだ。
「いやだ」は最初の第一歩だけど、「いやだ」だけでは、問題は解決しない。
私は、問題を解決したい。前に進みたい。という欲求が強いと思う。

人はどんどん変われると思う。っていうか、常に変わっていってるものだと思う。
「変われない」「私っていつもこう」って思ってしまう時って、実は変わっていってるのに乗ってない、自分で定位置に止まってる、って感じだと思う。
そういう時はそれが必要だからそうしてるだけだから、それは仕方ないしそれでいいと思う。
だけど、世の中というのはたいがい「そんなもんよ」「人なんて簡単に変わんないわよ」とか言ってくるものなわけです。
そういうのに騙されず、まあ時には騙されちゃうこともあるけど、負けないでゆっくり、すすんでこう。
posted by tabusa at 14:25| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月02日

今日!

今日でーす
あと4時間後くらいでーす


田房永子×清田隆之×小川たまか
「キレる自分に気付いたときにどうする?」
『キレる私をやめたい〜夫をグーで殴る妻をやめるまで〜』(竹書房)刊行記念
http://bookandbeer.com/event/20160802_bt/



関係ないけど、今の宝くじのCMの所さん、めっちゃしっくりくる。冷たい役のほうが所さんにはピッタリ。

posted by tabusa at 16:36| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする